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 8月の雇用統計は、失業率がさらに1.8ポイント低下して8.4%となり、失業者は280万人減って1,360万人になりました。いずれも4カ月連続の改善。とはいえ、新型コロナ拡大前の2月に比べると、失業率はまだ4.9パーセントポイント高く、失業者も780万人多い状況。

 8月の非農業部門雇用者数は137.1万人増加しました。雇用者は4カ月連続で100万人を超えましたが、増加数は少なくなっています。8 月時点の雇用者数は、2 月の水準より1,150 万人下回っています。

 今回留意したいのは、政府部門の雇用者数が前年同月比 34.4 万人増え、非農業部門雇用者数の 4分の 1を占めていること。そのうち2020年国勢調査のための臨時採用者は23.8万人。つまり、経済再開によって増えた雇用というのは、厳密な意味では100万人程度だったことになります。

 平均労働賃金は前月比で0.4%増、前年比では4.7%増。この数カ月は特に低賃金の産業における雇用変動が激しため、傾向分析を困難にさせています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

米雇用統計: 雇用者数と失業率の推移(2018年9月~)