本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは106.92

下値メドは105.58

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

民間企業の採用はそれほど増えていない

 BLS(米労働省労働統計局)が先週金曜日(9月4日)に発表した最新の雇用統計によると、米労働市場において、NFP(非農業部門雇用者数)は137.1万人増加(予想140万人)。失業率は8.4%(同9.8%)に低下しました。

 小売業や接客業、レジャー部門、ヘルスケアや教育産業など、幅広い部門において雇用の増加がみられました。新型コロナ封じ込めが成果を上げ、経済活動が継続的に再開していることを反映した結果といえます。ただし今回の数字が強かったのは、政府部門の採用が大幅に増えたおかげです。民間部門の雇用は予想を下回りました。

 FX市場の反応は限定的。106円台前半で横ばいを続けていたドル/円は、雇用統計発表後に106.50円まで上昇して、これが高値となりました。

 8月米雇用統計、雇用の大幅増の背景に何が? 「今日の注目通貨」をご覧ください。

毎ヨミ!FXトップニュース

4日のドル/円のNY市場終値は106.24円

 前営業日の終値比0.06円だったので、今朝の天気マークは、くもり」です。

今日の格言:

 困難な時期というものは永遠に存続しない。だが困った人々というのは常に存在する

各国・各通貨トピックス

新型コロナウイルス:
    ロシアのコロナワクチン接種、ウイルスの変異促す危険性

ドル:
    S&Pの株価水準は米企業全体を反映していない FRB(米連邦準備制度理事会)
    FOMC(米連邦公開市場委員会)は9月会合で政策の枠組みを大幅変更へ
    米国人の約8割が新型コロナで「旅行するのは不安」  最新世論調査
    連邦政府による救済措置、大統領選を前に調整が非常に難しくなる

米大統領選:
    大統領の結果が11月中旬まで遅れることをマーケットが想定

ユーロ:
    イタリアの在宅勤務環境 欧州で最低水準。経済格差広がるおそれ

ポンド:
    政府の休業補償の終了で英労働者の25%が失職のおそれ

円:
    観光客1単位は3単位の雇用を生み出す

豪ドル:
    中国がオーストラリアのワインに輸入税を課すと脅し

トルコリラ:
    トルコ、ステルス引き締め継続  利上げには後ろ向き 

その他:
    LVMHのティファニー買収、完了期限を11月まで延期  合併立ち消えも
    ヤフーの副業募集に「4,500人殺到」
    カトリック長崎の司祭が2億5,000円を無断流用 海外投資へ
    ポリ袋はエコ!ポリ袋は紙袋の70%のエネルギーで製造可能

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円: 

 8月の雇用統計は、失業率がさらに1.8ポイント低下して8.4%となり、失業者は280万人減って1,360万人になりました。いずれも4カ月連続の改善。とはいえ、新型コロナ拡大前の2月に比べると、失業率はまだ4.9パーセントポイント高く、失業者も780万人多い状況。

 8月の非農業部門雇用者数は137.1万人増加しました。雇用者は4カ月連続で100万人を超えましたが、増加数は少なくなっています。8 月時点の雇用者数は、2 月の水準より1,150 万人下回っています。

 今回留意したいのは、政府部門の雇用者数が前年同月比 34.4 万人増え、非農業部門雇用者数の 4分の 1を占めていること。そのうち2020年国勢調査のための臨時採用者は23.8万人。つまり、経済再開によって増えた雇用というのは、厳密な意味では100万人程度だったことになります。

 平均労働賃金は前月比で0.4%増、前年比では4.7%増。この数カ月は特に低賃金の産業における雇用変動が激しため、傾向分析を困難にさせています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

米雇用統計: 雇用者数と失業率の推移(2018年9月~)

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。