【2時限目】証券総合口座を開設!

篠田:現在、日本には投資信託が6,000本以上あります。

 

 

白鳥:そんなにあるんですか!?

 

 

篠田:はい(笑)。でも、iDeCoに向いている商品はそんなに多くありません。ここに掲載されている31本はiDeCo向きに厳選された商品なんです。とはいえ、用語が分からないと選びようがないので、種類や投資内容について、それぞれの投資信託の特性や違いをざっくりご説明していきます。

白鳥:お願いします!

篠田:先ほど説明した通り、投資信託とは、「株」「債券」などさまざまな資産に投資して総合的に収益を追求する金融商品です。「株」や「債券」が「肉」「野菜」「魚」といった素材だとしたら、投資信託は「酢豚」とか「焼きそば」みたいな、完成品のお料理だと思ってください。素材を美味しく上手にお料理をしてくれるのが、運用のプロであるファンドマネージャーなんです。

白鳥:つまり、ファンドマネージャーはレストランのシェフ、ということですか。

篠田:そうですね。シェフが素材を吟味し、調理してお客さんに提供するように、ファンドマネージャーは皆さんからお預かりしたお金で株などの素材を仕入れ、美味しく調理(運用)する。最終的に、成果物として収益をお客さん(投資家)に還元する、というわけです。

 例えるなら、投資信託名に「国内」と書いてあるのがいわば和食です。「海外」と書いてあるのが、中華やインド料理、ハンバーガーなど外国の料理、というイメージですね。

 ただし、レストランでも、素材分の原価だけしかお金を払わないということはないですよね。シェフが腕を振るって作ってくれた美味しいお料理に付加価値があるからこそ、素材以上の代金を支払って食事するわけです。投資信託でも同じです。ファンドマネージャーの運用の対価としてお支払いする費用が「ファンドの管理費用」です。

白鳥:うわぁ、分かりやすい! 確かに、レストランで原価しかお金を払わない、ということはありませんよね。

 ところで、この「率」って、何に対しての率ですか。

篠田:鋭いですね! これは、投資した金額(信託財産)に対する率です。0.1%となっていれば、年間でお預かりした掛金に対して年間でこれだけの手数料をいただく、ということですね。

 ただしこれは、年に一度、ドーンと引かれるのではなく、実際には日割りされて、毎日基準価額が計算されるときに費用としてお預かりしてから支払われています。

白鳥:でもこれ、商品によって年率が違いますよね。これは、プロとしてのレベルの違いで変わってくるんでしょうか?

篠田:鋭いですね! レストランでも、高級店ほど金額が高いのと同じだと考えていただければ良いかと思います。一般的に、運用が難しい資産ほど信託報酬が高い傾向にあります。

白鳥:えー、じゃあ、そっちのほうが信頼できるっていうことですよね?

篠田:でも、高級店だからといって、必ずしもお口に合うかというと、どうでしょう?

白鳥:あー、違いますね。みんなが美味しいって言っていても、自分には「それほどでも……」ということ、ないとはいえませんよね。

 篠田:そこで、数ある投資信託の中から、白鳥さんのお口に合うような商品を探さなければいけない、ということなんです。