【1時限目】iDeCoで選択できる商品は「元本確保型」と「元本変動型」の2種類

篠田:まず、iDeCoで選択できる商品には「元本確保型」と「元本変動型」の2種類があるということを押さえておきましょう。

 

白鳥:元本確保…確保できる、っていうことは目減りしない、ということですよね。手堅くそっちにしたいような……。

 

 

篠田:楽天証券が元本確保型でご用意している商品は定期預金の一種類となっています。これは、銀行に定期預金として預けるのとほぼ同じ感覚ですね。

白鳥:元本変動型はどうなんでしょう。

篠田:元本変動型というのは投資信託のことです。投資家から集めたお金を、運用のプロであるファンドマネージャーが運用し、運用成果として出た利益を出資者に還元するという金融商品です。楽天証券のiDeCoラインナップでは31本をご用意しています。

白鳥:えー、そんなにたくさんの中から絞るのは大変じゃないですか!?

篠田:確かに迷いますよね(笑)。ただ、1つに絞るのではなく、いくつかの商品を「組み合わせることもできるんですよ。例えば、元本確保型を50%、残りの50%は投資信託をチョイスするなど、配分を自由に決められるんです。しかも投資信託も、投資先やリスクが異なるものをいくつか選んで配分することもできます。

白鳥:元本確保型または変動型のどちらか一種類しか選べないのかと思っていました!

篠田:お好きな割合で混ぜていただけますよ! さらに、後から商品の入れ替えもできるので、「一度決めたらもう変えられない!最初に全部決めないと!」と気負う必要もありません。

白鳥:うわぁ、知りませんでした! でも…商品を変更したら、手数料を取られちゃうんじゃないですか? できるだけ、お金を減らしたくないんですけど…。

篠田:iDeCoの商品変更は手数料を取らない運営管理機関がほとんどです。楽天証券はもちろん手数料無料で変更できますよ。

白鳥:かからないんですか! じゃあ、入れ替え自由じゃないですか!

篠田:そうなんです。しかも、変えたいときにいつでも、Webから簡単に変えられるので、そこは気負わなくて大丈夫ですよ。

白鳥: 元本確保型の定期預金だと、銀行に預けるのとあまり変わらないですよね?

篠田:おっしゃるとおりです。もちろん、超低金利とはいえ、額面的には増えるのですが、将来的に物の値段が上がれば、つまり、インフレになれば、運用を始めた時と同じ価値が保てなくなる可能性もあります。結果的に資産が「目減り」してしまう、ということもあり得るんです。あと、iDeCoはどうしても毎月固定の事務手数料がかかりますから、それも考慮した上で、元本保証型を選ぶかどうかを決めていただいた方がよいですね。

白鳥:インフレになったら、確かに同じ額面でも価値が下がっちゃいますよねー。そうかー。

 そういえば、もともと「投資信託」に憧れを持っていたんでした。ただ種類が多すぎてわかんなくて…。どう違うのかを教えてもらえますか?