4 ティーガイア(3738・東証1部)

▼どんな銘柄?

 携帯電話販売代理店で最大手、販売シェアは約10%となっています。販売拠点数は約1,850店です。

 携帯電話販売のモバイル事業の他、 法人向け携帯電話販売や運用サポート・ネットワーク構築など扱う法人向けトータルソリューションサービス、オンラインでの決済サービスなどを手掛けています。

 2017年12月にはクオカードを完全子会社化しています。2020年8月には富士通パーソナルズの携帯電話等販売事業を取得しました。

▼業績見通し

 2021年3月期第1四半期売上高は829.5億円で前年同期比29.7%減、営業利益は22.9億円で同20.4%減となりました。

 新型コロナの影響による時短営業・臨時休業、取扱業務制限などによって携帯電話販売台数が4~5月にかけて大幅減となり、主力のモバイル事業が減収減益となりました。

 2021年3月期通期では、売上高は4,510億円で前期比4.9%減、営業利益は127億円で同7.5%減の予想となっています。年度前半の落ち込みをカバーしきれない見込みですが、足元で販売数は底打ちし、リモートワーク需要増加などでソリューション事業は堅調見通しです。

▼ここがポイント

 3月末、9月末の100株以上の株主を対象に、保有株数や保有期間に応じてQUOカードを贈呈しています。

 9月末株主は、100株以上300株未満で1年未満の株主には1,000円分・1年以上なら2,000円分、300株以上で1年未満の株主には2,000円分・1年以上なら3,000円分となっています。

5 東急不動産ホールディングス(3289・東証1部)

▼どんな銘柄?

 東急系列の不動産大手の一角となります。オフィスビル・商業施設の開発・運営の他、再生可能エネルギーや物流施設、賃貸住宅管理などを手がける都市事業が主力となります。

 その他、住宅分譲や賃貸マンションなどの住宅事業、マンションやビル・施設管理の管理事業、売買・賃貸などの仲介事業、ホテル・リゾートや福利厚生代行などのウエルネス事業、東急ハンズなど幅広い事業分野を手掛けています。

 オフィスビル運営や商業施設など都心での展開力が特徴です。

▼業績見通し

 2021年3月期第1四半期売上高は1,503億円で前年同期比19.4%減、営業損益は34.6億円の赤字で同147億円の損益悪化となりました。新型コロナウイルスの影響で全セグメントが減益となりました。

 とりわけ、ホテルやフィットネスクラブなどの運営施設休業でウエルネス事業が厳しく、仲介事業も店舗の営業縮小で営業赤字に転じました。

 2021年3月期通期では、売上高が9,300億円で前期比3.4%減、営業利益が500億円で同37.0%減の予想です。第2四半期以降、徐々に事業環境の改善を想定していますが、年度前半の落ち込みがカバーできない見通しです。

▼ここがポイント

 3月末、9月末の100株以上の株主に対して、リゾートホテル宿泊優待券、宿泊優待共通券、スポーツ優待共通券をそれぞれ、保有株数に応じて贈呈しています。リゾートホテルは国内18カ所で、スポーツ優待は18カ所のゴルフ場や7カ所のスキー場などで利用できます。

 また、3月末の株主には、東急ハンズの買い物優待割引カード(500株以上の保有で5%割引)、カタログギフト(3年以上、500株以上保有で2,000円相当・1,000株以上5,000株未満で5,000円相当・5,000株以上で1万円相当)なども優待内容になります。