1 大東建託(1878・東証1部)

▼どんな銘柄?

「賃貸経営受託システム」を事業活動のコアとしています。これは、建物賃貸事業の企画・立案から、賃貸建物の設計・施工、入居者のあっせん、管理・運営に至るまで、賃貸経営のすべてを引き受ける独自のシステムとなっています。

 また、建設した賃貸建物の仲介事業も行っています。住宅供給戸数、賃貸仲介件数、賃貸住宅管理戸数ともに市場シェアトップの位置づけとなっています。配当性向は50%を掲げています。

▼業績見通し

 2021年3月期第1四半期売上高は3,552億円で前年同期比3.4%減、営業利益は236億円で同15.3%減益となりました。新型コロナの影響による営業自粛、建設施工現場の一時休止などが響く形になりました。

 建設工事に関しては、第1四半期受注高が大きく減少しており、通期でも業績の足を引っ張りそうです。

 不動産事業は居住用の回復支えに持ち直す見込みですが、2021年3月期は通期でも6.7%減収、37.5%営業減益の予想となっております。

▼ここがポイント

 3月末、9月末の100株以上保有株主を対象に、建築工事請負代金キャッシュバック30万円、分譲マンション購入金額キャッシュバック30万円、紹介報奨金10%アップ、建築工事のオプション設備サービス上限30万円、賃貸仲介手数料無料優待券1枚などをそれぞれ利用可能としています。

 同社サービス利用予定者にとっては、妙味が大きいとみられます。ちなみに、3月末株主に対してはこの他にも、保有株数に応じて、商品券やホテル割引券などを贈呈しています。

2 オートバックスセブン(9832・東証1部)

▼どんな銘柄?

 国内最大手の自動車用品店となります。カー用品の販売や取り付け・交換サービス、車検・整備などを提供するフランチャイズで運営しています。

 8月7日現在での国内店舗数は583店舗、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域を中心に海外事業の基盤強化も進めており、海外店舗数は43店舗となっています。海外では新規ビジネスとして、小売店舗の他に、商品の卸売事業も拡大させています。

▼業績見通し

 2021年3月期第1四半期売上高は450.3億円で前年同期比10.9%減益、営業利益は4.6億円で同62.1%減益となっています。新型コロナウイルスの影響を大きく受け、一時はメンテナンス中心の限定営業を余儀なくされました。

 2021年3月期通期では、売上高は2,238億円で前期比1.1%増収、営業利益は76億円で同0.2%増益の見通しとしています。前年度の暖冬の反動による冬用タイヤの需要増などで小幅な増収増益の予想です。

 ちなみに、小売売上高は7月に10カ月ぶりのプラス転換を果たしています。

▼ここがポイント

 3月末、9月末に1年以上株式を保有している株主に対して、保有株数と継続保有年数に応じ国内オートバックスグループで利用できる商品券(オートバックスグループギフトカード)を贈呈しています。

 100株〜299株で1年以上保有株主には1,000円分、300株〜999株で1年以上3年未満保有株主には5,000円分・3年以上保有株主には8,000円分、1,000株以上で1年以上3年未満保有株主には1万円分・3年以上保有株主には1万3,000円分となっています。

3 ノエビアホールディングス(4928・東証1部)

▼どんな銘柄?

 化粧品の販売を主力事業としています。販売代理店や直営店での対面販売、通信販売で、「ノエビア」「エクセル」「ノブ」などのブランドを展開しています。また、化粧品OEM(相手先ブランド製造)の受託製造も手掛けています。

 化粧品の他、医薬・食品事業も行っており、「南天のど飴」「眠眠打破」などをドラッグストア中心に販売しています。

▼業績見通し

 2020年9月期第3四半期の累計売上高は397.2億円で前年同期比11.0%減収、営業利益は69.3億円で同26.4%減益となっています。2020年9月期通期では売上高は前期比8.9%減収の540億円、営業利益は20.8%減益の95億円の計画です。

 新型コロナウイルスによる利益への影響額は23億円程度を見込んでいるようです。

 化粧品事業の下期の取り組みとしては、カウンセリング化粧品、セルフ化粧品ともに顧客ニーズを捉える新商品の投入を計画しています。

▼ここがポイント

 3月末、9月末の株主に対して、同社グループ商品を贈呈しています。100株以上1,000株未満の株主には2,000円相当の、1,000株以上の株主には2万2,000円相当の商品セットとなっています。

 なお、配当金に関しては、9月末一括配当となっています。