★配当利回りランキング一覧表は3ページにあります

8月の日経平均:米国株上昇支援に買い優勢、コロナショック前水準を回復

 8月の日経平均株価は6.6%の上昇で、2カ月ぶりのプラスに転じました。買いが先行して13日には6月の戻り高値を更新しました。

 新型コロナウイルスによる急落前の水準も回復したことで、中旬以降は高値圏でのもみ合いが継続しています。月後半には一時急落する場面もありましたが、25日移動平均線も下支えとなって、すぐに下げ渋る展開となっています。

 月初は米アップルの好決算などを手掛かりに、先月末に大幅安となった反動の動きが先行しました。その後も米雇用統計の上振れや新型コロナワクチンの開発期待を背景とした米国株高が支援となって、堅調な動きが続きました。

 28日には、FRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を受けて米国で低金利が長期にわたり維持されるとの思惑が強まりましたが、安倍首相の辞任報道が伝わり、その後は一転して急落する流れとなりました。ただ、ショック安は一時的なものにとどまっています。

 個別では、本格化した4-6月期の決算発表が主な物色材料となりました。月間上昇率上位銘柄では、チェンジ(3962)オイシックス・ラ・大地(3182)などが好決算好感で5割以上の上昇となりました。

 アウトソーシング(2427)UTグループ(2146)など人材サービス関連の一角でも強い動きが目立ちました。世界的な経済活動再開に向けた動きから、HIS(9603)にも買い戻しの動きが優勢になっています。

 一方、レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)SUMCO(3436)などの半導体関連株が10%強の下落となっています。月末にかけては、米長期金利の上昇で銀行株や保険株が一斉高する場面も見られました。