金価格が史上最高値更新後、反落するも、高値水準は維持

 先週(8月17~21日)、NY金先物(期近)価格は、1トロイオンスあたり1,900ドルを割れそうになりましたが、何とか同水準を維持しました。8月24日(月)午前時点で、1,940ドル近辺で推移しています。

図:NY金先物(期近)価格の推移 単位:ドル/トロイオンス

出所:マーケットスピードⅡのデータより筆者作成

 前々週に起きた、複数の悲観論の同時後退による急落後、金相場の長期的なトレンドは下落に転じたのではないか、という声が聞かれましたが、筆者は現段階では、下落に転じてはいない、と考えています。

 金相場が下げ止まる理由があると考えているためです。この理由について考える上で、まずは、先週、金と同様に下落した“ビットコイン”の動向を確認します。週次ベースの値動きについては、今週の「ジャンル横断騰落率ランキング」で述べています。