先週の結果

週前半、日経平均は2万2,603円まで上昇するも、米株高に連動せず3日続落で引ける

 先週の予測は、前々週末に日経平均は▲629円の2万1,710円と2万2,000円を大きく割り込んで引けたことで、先週は、下値模索も想定されるところでしたが、その後の米国市場で急落していたドル/円が104円台から106円台へ買い戻され、NYダウも+114ドルの2万6,428ドルと急伸。シカゴの日経先物も+160円の2万1,920円となっていたことで大きく戻して2万2,000円水準を中心のもみ合いになると想定しました。

 しかし、ナスダックの最高値更新を始めとして主要3指標の上昇が止まらず、日経平均も2日連続の大幅高となって4日(火)に2万2,603円まで上昇しました。その後は上値重く、米国株の上昇に追随できず、3日続落で引けました。

8月3日(月):前場は前週末の米国高を支えに+237円の2万1,947円で寄り付き、一時+477円の2万2,187円まで上昇。前引けは+413円の2万2,123円でした。後場になってもジリ高歩調が続き、終盤には一時+504円の2万2,214円まで上昇して+485円の2万2,195円と大幅反発して引けました。

4日(火):前日の米国市場で7月ISM製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を上回り、ナスダックが最高値を更新したことで主要3指標そろっての上昇スタート。日経平均は+184円の2万2,379円で寄り付き、円安も好感されて上昇が続き、大引け近くには+408円の2万2,603円まで上昇。終値は+378円の2万2,573円と2日連続の大幅上昇でした。

5日(水):前日の米国市場はナスダックが最高値を更新して、主要3指標が上昇するものの、日経平均は▲93円の2万2,479円で寄り付き、昨日までの連騰から一時▲217円の2万2,356円まで下落しました。しかし、後場になると日銀のETF(上場投資信託)買い観測から下げ幅を縮小し、一時▲19円の2万2,554円まで戻し、終値では▲58円の2万2,514円で引けました。

6日(木):前日の米国市場はナスダックが3日連続の最高値更新と主要3指標が上昇しながらも、日経平均は▲43円の2万2,471円で寄り付きました。その後も上値は重く一時▲151円の2万2,362円まで下げて、終値は▲96円の2万2,418円となり、売買代金も2兆円割れとなりました。

7日(金):前日の米国市場は好調が続き、ナスダックは史上初の1万1,000ポイント超えとなりましたが、日経平均は+15円の2万2,433円で寄り付きました。しかし、3連休や米国の7月雇用統計を控えて上値は重く、後場には一時▲213円の2万2,204円まで下げましたが、終値は▲88円の2万2,329円で引けました。

 日本市場の引け後の米国市場では、注目の7月雇用統計は予想を上回りました。NFP(非農業部門雇用者数)は市場予想の160万人増を上回る176万人増、失業率も6月の11.1%に対して7月は10.2%と改善しました。しかし、トランプ大統領が中国製動画アプリ「TikTok」の米国内での使用制限に対する大統領令に署名したことで、米中対立の激化懸念が強まり、NYダウは一時▲163ドルの下げとなりました。しかし、大引けにかけて追加経済対策への期待から+46ドルの2万7,433ドルと6日続伸。為替は1ドル=106円水準の円安となったこともあり、シカゴの日経先物は+90円の2万2,430円でした。