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10万円から始める!小型株集中投資で1億円

10万円から始める!小型株集中投資で1億円
2019年12月20日頃発売/ダイヤモンド社
1,540円(税込)

 

答えてくれた人

ダイヤモンド社 書籍編集局第四編集部 斎藤 順さん

著者ってどんな人?

遠藤 洋さん
 投資家・自由人。1987年埼玉県生まれ。東京理科大学理工学部電気電子情報工学科在学中の夏休み、なにか新しいことをやってみようと、家庭教師のアルバイトで貯めたお金を元手に知識ゼロの状態から投資をはじめる。すると、有名企業の株より小型株、分散投資より集中投資のほうが、実は低リスク・高リターンであることを実体験。大学卒業後、ベンチャー企業に入社するも、投資で得たばく大な資金を元手に26歳で独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大年間利回り+600%、1銘柄の最大投資益+1,200%など、1銘柄だけでも億単位のリターンを達成。

 噂を聞きつけた資産家から「10億円を預けるから資産運用して欲しい」と頼まれたこともあるが、いまのところ外部運用はすべて断り、自己資金のみで運用している。その投資経験をベースに、経営者、上場企業役員、医者、弁護士、ビジネスパーソンなど、これまで1,200人以上の個人投資家を指導し「勝てる投資家」を数多く輩出。現在は投資しながら1年のうち半分は国内外を旅して自由を謳歌しつつ、次世代を担う投資家や事業の育成に力を入れている。

どんな人にオススメ?

  • 投資信託の資産増加ペースだともの足りず、もっと短期間で高リターンを狙いたい人
  • 短期間で高リターンを得たいとはいえ、FX(外国為替証拠金取引)や先物などの投機には腰が引ける人
  • デイトレやスイングトレードのように四六時中チャートを追いかけるのではなく、仕事や私生活を充実させながら時間的余裕を持って資産を増やしたい人

この本の、ここが読みどころ!

 25ぺージからの「小型株集中投資で1億円のロードマップ」は、著者の実体験をベースに「資産10万~100万円」「資産100万~1,000万円」「資産1,000万~3,000万円」「資産3,000万~1億円」「資産1億円超~」と資産ステージごとに投資のアドバイスと注意点をまとめています。その冒頭に掲載している「図:株式投資の理想と現実のギャップ」は、これから投資を始めようとする人が踏まえておくべき重要なポイントです。これは多くの人が抱く株式投資の成功イメージと現実とのギャップをグラフ化したもの。最初は思ったように成果が出ないケースが多く、この「初期停滞」で多くの個人投資家が挫折して投資をやめてしまいます。

 ところが、この初期停滞を通り抜ければ、途端に成果があがり始めることが多いのです(本書は初期停滞をいち早く通り抜けるためにも役立ちます)。いまでは1銘柄だけで億単位の利益を得ている著者も投資を始めたときは失敗しました。その先にこそ1億円の道が拓けるのですから、ぜひイメージと現実のギャップをグラフ化した図を踏まえていただきたいです。著者はこう言っています。「いちばん大切なことは投資を続けること。続けていれば勝てます」

編集者の制作秘話

 本書の内容は何度も何度も繰り返し推敲し、投資経験のない人でも理解しやすいように極力わかりやすい言葉や表現に落とし込みました。また、「鳥」のキャラクターを採用していますが、もともとは犬や猫など他にも数種類の動物キャラクターを試作し、最終的に鳥に決定しました。

「なぜ鳥なの?」と問われると「とくに意味はありません」「ノリで決めてしまいました」「著者もとくに鳥好きというわけではありません」という答えになるのですが、結果として読者の皆さんから「かわいい」「親しみやすい」といったお言葉をいただけてよかったです。

 著者の遠藤さんは、嫌なところ一つ見えない誠実なイケメン投資家。本書の投資手法も理に適っていて、なおかつ仕事もプライベートも充実させながら行える手法です。12月をめどに続編(実践編)も刊行予定ですので、乞うご期待!