本日の注目通貨

米中貿易戦争再燃なら円高、株安  トルコリラも危ない

 気になるニュースがあります。米国と中国が、来週末の8月15日に米中貿易交渉の第1段階の合意に関して、中国が約束を履行しているか「コンプラチェック」する閣僚会議を行うということです。

 新型コロナウイルス、領事館の閉鎖、TikTokアプリの禁止など最近の米中関係の悪化を考えた場合、前向きな結果が出る可能性はかなり低いでしょう。政治問題が経済問題(関税問題)に飛び火することがあれば、米国経済の体力が以前より弱っているだけに、深刻な影響がでるおそれがあります。そのあたりはトランプ政権も承知しているのでしょうが、大統領選挙のためにトランプ大統領がどのような戦略にでるかは予断を許しません。

 トルコリラ/円に注意。7月の「負け組」はトルコリラ/円でした。トルコリラは、歴史的に8月に暴落するリスクが高い。なぜ、トルコリラ投資は危ないのか。詳しくは「トルコリラ暴落が秒読み段階に」をご覧ください。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

対円ランキング

 7月「勝ち組」通貨ペアはポンドがユーロを抑えて1位。7月の上昇率は+5.5%。ユーロは+4.9%。今夜はBOE(イングランド銀行)政策金利、そしてBOE総裁のスピーチが予定されています。

対ドルランキング 

 ドル/スイスは7月の「負け組」。逆に言えばスイスフランがドルに対して高くなったということ。7月は欧州勢の大勝利。そしてドルは大敗しました。