今週の指標:NYダウ平均株価

 今週は、今後の金融政策の決定の方向性を決める7月米雇用統計と追加財政政策の行方に注目となります。特に労働市場の先行指数である週間新規失業保険申請件数が再び増加に転じ、3月の経済封鎖以降5,400万人が失業保険を申請。これは、1930年代の世界大恐慌の2,200万人を大きく上回っており、単に株価が上昇していることで景気回復を楽観視するのはリスクがあると言えます。チャートでは当面2万5,000~2万7,000ドルのボックス相場が想定されますが、6月26日の2万4,971ドルを守れるかが注目となります。きっかけは11月の米大統領選挙かもしれません。当面は2極化し、ハイテクとIT関連が下支えとなります。