最善のケースと選択銘柄
最善のケース:新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの実用化が進む
足元では、ワクチン開発の好材料が出ると市場は即座に反応しています。実際にワクチンが開発、生産され私たちの手に届くのがいつになるのかは分かりませんし、どの企業群がそれを成し遂げるのか不明ですが、治療薬やワクチン開発への期待が高まるほど株式市場は上昇していくでしょう。
ヘルスケア関連銘柄や航空株等を物色する方法もありますが、出遅れている小型株が買われる可能性もあります。米国小型株ファンドのベンチマークになっているラッセル2000指数は、現在S&P500よりもパフォーマンスが悪いですが、経済の本格回復というシナリオができれば、中小企業の業績にも追い風が吹くでしょう。小型株は事業基盤が不安定な面がありますので、一本釣りも良いですが、分散効果が期待できるETF、例えばiシェアーズ ラッセル 2000 ETF(IWM)に注目しています。
出遅れているラッセル2000指数は、経済の本格回復シナリオで上昇か
2020年初を100とした場合の株価推移
期間:2020年1月2日~7月13日
また、出遅れという観点では、インフラ関連セクターにも注目しています。インフラ関連については、コロナ感染の終息後、景気対策として政府がインフラ法案を進める可能性があります。
その場合には、重機のキャタピラー(CAT)や設備レンタルのユナイテッド・レンタルズ(URI)、ハークHD(HRI)に注目が集まるでしょう。
キャタピラーの株価
ユナイテッド・レンタルズの株価
ハークHDの株価