ドル/円のレンジは変わるか

 先週のドル/円は、米国の中国デカップリング(分断)報道をきっかけに円高が進み、106円割れをトライしましたが、結局割り切れず107円台に戻しました。

 このまま1ドル=106~108円台のレンジに入るかと思いきや、今週に入って米国や欧州の経済指標が予想より良かったことで株価が反発。1ドル=107円台後半に上昇し、108円手前で6月を終えました。

 そして、7月1日に発表された日銀短観がリーマン・ショック以来の悪化だったことを受けて、1ドル=108円台に乗せてきました。このまま1ドル=108円台にしっかりと乗せ、レンジが変わるのかどうか。今週は米雇用統計発表が2日(木)にあり(※)、この結果を受けて、景気回復期待がさらに高まれば株価は一段高となり、再び1ドル=106~108円のレンジに収まるのかどうかに注目です。

(※)7月の米雇用統計は2日(木)に発表。通常第1金曜日に発表だが、7月はその3日(金)が、4日(土)米国独立記念日の振替休日のため