新型コロナ第2波は来る?

 原油相場は以下のとおり、4月にマイナス価格を付けて以降、反発色を強めています。今月に入り、複数回、1バレルあたり40ドルを超えました。3月のOPECプラス(石油輸出国機構=OPECと、非加盟国で構成される組織)の会合決裂をきっかけとした急落の直前の水準まで、回復しつつあります。

図:WTI原油先物価格 単位:ドル/バレル

出所:ミンカブ・ジ・インフォノイドのデータをもとに筆者作成

 今回は、今後の原油価格の動向を考える上で欠かせないテーマである、

【1】新型コロナウイルスの“第2波”
【2】米国と世界の石油消費見通し
【3】OPECプラスの減産
【4】米国の原油生産量の見通し

 について、解説します。