満を持して打ち出されたフェイスブックのオンラインショッピング機能

 これらの企業で特に注目しているのがフェイスブックです。

 フェイスブックは、ここ数年、当局の規制や、プライバシーの問題から、暗い材料が多かったですが、久しぶりに、新しい成長ストーリーが描ける施策を打ち出しました。

 それは「Facebook Shops」というオンラインストアです。この夏頃、インスタグラム版も登場する予定です。

 これまでも、オンラインショッピングのようなものはありましたが、今回は、店舗ページから商品を選んで、決済まで、よりスムーズに行えるコンセプトになっている他、ライブショップの機能も強化します。

 さらに、ポイントプログラムも試験中で、店舗ページと自分のフェイスブック・アカウントをつなげたり、店舗を利用した場合に、フェイスブックのアカウントにポイントが付与されるものとなっています。

 主な収入源は広告になる予定です。フェイスブックは北米だけで約2億人のデイリーアクティブユーザーがおり、今回、オンラインショッピングの機能を強化したことによって、事業者の広告掲載が促される可能性が高いです。

 今後は、ショッピング機能とフェイスブックのペイメント機能「Facebook Pay」とのシナジーにも期待が持てる他、将来、傘下のバーチャルリアリティ「オキュラス」が仮想のショッピングプラットフォームを立ち上げるといった可能性もゼロではないでしょう。

フェイスブックの株価(2020年6月12日(金)時点)

出所:楽天証券ウェブサイト