はじめに

 今回のアンケート調査は2020年5月25日(月)~5月27日(水)の期間で行われました。

 5月末の日経平均終値は2万1,877円で取引となりました。前月の4月末終値(2万193円)からは1,684円高と大きく値を伸ばし、月足ベースでも2カ月連続の上昇です。

 あらためて5月の株式市場を振りかえると、日経平均は2万円台を下回るスタートとなりましたが、その後は順調に右肩上がりの基調を描いていく展開でした。とりわけ5月末にかけては2万1,000円台超え、さらに2万2,000円台を射程圏内に捉えるなど、畳みかけるように株価水準を切り上げていきました。

 相場環境は、新型コロナウイルスの感染や米中摩擦といった「不安」と、経済活動再開の動きや、抗ウイルスのワクチンや治療薬、各国の経済政策などの「期待」との綱引き状態が続いていますが、次第に後者が優勢となった格好です。

 このような中で行われた今回のアンケートは、5,000名を超える個人投資家からの回答を頂きましたが、株価の上昇を受けて日経平均の見通しDIがマイナスから一気にプラスへと傾きました。為替の見通しDIについては、マイナス幅自体が前回調査から縮小しているものの、円高見通し自体に変化はなく、株式市場と為替市場の値動きの差がDIの結果にも表れた印象です。

 次回もぜひ、本アンケートにご協力をお願いいたします。