外食業は「おひとりさま業態」が優位に

 半面、常に話題にされ関心を集めているのは「外食業」です。私たちの生活と密接であることから、その動向は常に報道されています。すでに、それほど悪影響をうけなかった業態、回復が急な業態など、差が明らかになってきています。

 4月の既存店売上高を見ると、ファーストフードがおおむね4~5%減、牛丼がおおむね10~15%減であるのに対し、ファミリーレストランや居酒屋は60~80%減と大幅な落ち込みとなりました。

 この数字からは「テイクアウトの優位性」や「夜間の売り上げ度合い」によって明暗が分かれたことが分かります。この段階では、株価はほぼ織り込んでいるものと思われます。

 緊急事態宣言が全国で解除された今、各業態とも、客足が戻り始めることは容易に想像できますが、中でもファーストフードや牛丼と同様に「おひとりさま業態」が優位になると見ています。どうしても「3密」を避けたい意識が働くからです。

「おひとりさま業態」では「ラーメン」「定食」もイメージされます。ラーメン株はハイデイ日高(7611・東証1部)幸楽苑ホールディングス(7554・東証1部)丸千代山岡家(3399・JASDAQ)ギフト(9279・マザーズ)ハチバン(9950・JASDAQ)など上場している銘柄は数多いものの、10万円以下で購入可能性な銘柄は意外なほど少ないサブセクターです。麺用小麦粉や冷凍食品を扱う企業も含めて、10万円で投資可能な銘柄を選定します。