上昇率、日経225が1位。原油は4週連続ならずも2位
先週は、日経225の上昇が目立ちました。新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした緊急事態宣言の全面解除を受け、解除が宣言された5月25日(月)から上昇が目立ち始めました。
また、米国での経済活動の再開が進んでいることから、NYダウ、S&P500、ナスダックなどの米国の株価指数も上昇しました。
原油は4週連続1位にはならなかったものの、上昇率2位と、比較的高い上昇率となりました。4月に一時的に陥ったマイナス価格の要因となったクッシング地区の原油在庫が、週次ベースで減少しつつあることや、上述のとおり、米国での経済活動の再開が進んでいることで、米国の原油消費量が増加することへの期待が膨らんでいることなどが、要因とみられます。
3位の天然ガスも、米国での経済活動の再開が進んでいることが好感され、上昇していると考えられます。一方、下落したのは、パラジウムやプラチナの一部の貴金属でした。前週の上昇の反動による反落の可能性があります。
全体的には、上昇銘柄数が19(前週は16)、下落銘柄数が4(前週は7)、最大と最小を除く変動率の平均は+1.7%(前週は+2.0%)でした。5月22日(金)から29日(金)の週については“おおむね強かった”と言えると思います。
※穀物や金の動向については、今週の週刊コモディティマーケット『バッタとウイルスのダブルパンチが穀物価格を揺るがす!人類VS未知との戦いは続く』もご参照ください。