外出禁止令が解除された米国
米ニューヨークのとりわけ新型コロナウイルス陽性者数が多い地区など一部の地域を除いて、大部分の州で外出禁止令が解除されました。外出禁止令は経済に与える影響が大きかっただけに投資家はホッと胸をなでおろしています。
外出禁止令が実体経済に与えた影響
外出禁止令が実体経済に与えた影響をサッと振り返ってみたいと思います。
まず失業率は14.7%に跳ね上がっています。
米国失業率の推移
FRB(米連邦準備制度理事会)の調査では年収400万円以下の労働者の、実に40%が失業しているのだそうです。つまり今回の新型コロナウイルス禍は、低所得者層にとりわけ過酷だったのです。
これはどうしてか? というと外出禁止令で主に打撃を受けたのはレストラン、小売店、ネイルサロン、美容院などのサービス業だからです。それらの業種でいかに早く雇用が戻って来るか? に注目したいと思います。
企業も苦しんでいます。今年通年のS&P500種株価指数のEPS (1株当たり利益)コンセンサス予想はスルスルと下がりました。
S&P500コンセンサスEPS予想推移(2020年通年予想)