次の成長期待株は?

M&Aキャピタルパートナーズ (東証1部・6080)

「中小企業向けの事業承継の仲介やコンサルタントを手掛ける会社。平均給与が3,109万円と上場会社で一番、社員の年収が高水準の会社としても有名ですが、それぐらい専門性が高く、効率よくビジネスをしているといえます。2018年9月期は営業減益となりましたが、その後は着実に利益が伸びています。少子高齢化で事業の清算や承継を考えているオーナーも多く、今後も同社に対するニーズは高止まりするでしょう」(森永氏)

MonotaRO (東証1部・3064)

「工事現場や工場の資材や消耗品のネット販売で急成長している会社です。コロナ・ショックによるネット通販需要拡大の思惑から株価が上場来高値を更新するほどの勢いがあり、それを裏付けるように年率20%近い増益が続いています。PER70倍前後、PBR(株価純資産倍率)20倍以上まで買われており、バリュー投資家なら高過ぎて絶対に手が出せない価格水準ですが、割高感をモノともせず上昇している教科書通りの成長株です」(森永氏)

オービック (東証1部・4684)

「老舗のシステム会社で、かつては会計ソフトの『勘定奉行』が有名でしたが、近年は企業の人事、給与、会計から販売、生産情報まですべてを管理できる基幹情報システム構築が主力です。地味ですが、無借金経営で25期営業増益を続けるなど、非常に優秀な業績を長期間にわたって続け、2016年から持っていれば3倍高、2012年からだと10倍以上も値上がりしています。典型的な『いい会社』と言えるでしょう」(森永氏)