今回からスタートする新連載・一生モノの株投資力養成講座は、負けない株式投資を目指す実践的講座。隔週木曜日に、公開します。

コロナ・ショックから半値戻しした日経平均株価

 地球規模で広がった新型コロナウイルス感染によって、世界経済や人々の暮らしに与えるダメージが心配されています。株式市場でも株価が急落し、「コロナ・ショック」とも呼ばれていますが、その一方で、株価が下落している局面を好機と捉え、久々に株式取引を再開したり、新規に証券会社に口座を開設したりする人が増えています。

 同じような事象は2008年の「リーマン・ショック」や、2015年の「チャイナ・ショック」の時にも見られました。株式投資のキホンは「安く買って高く売る」ですから、「〇〇ショック」で株価が大きく下落している局面は買いのチャンスというわけです。

 実際に、新型コロナウイルスをめぐる情勢が不安視され、株価が大きく下落したのは今年2020年2月上旬から3月下旬にかけてでした。日経平均株価は2月6日の高値(2万3,995円)から3月19日の安値(1万6,358円)まで、7,637円の下げ幅を見せています。以降の株価はほぼ順調に反発し、5月上旬の時点で下げ幅の半分を取り戻していますから、リクツとしては正しいと言えます。

(図1)日経平均株価(日足)の動き

注:2020年5月11日取引終了時点
出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成