成長期待株は?

三井物産(東証1部・8031)

「コロナ危機・資源価格の下落でダメージを受けているのは三菱商事と同じです。2019年3月期に連結税前利益が5,843億円と最高益を更新したものの、その後利益が落ち込んでいます。ただし、コロナ後には、非資源事業の拡大によって、再び最高益を更新していくと判断しています。今期の配当金は前期水準を維持する予定で、配当利回りは5.1%に達しています(2020年5月22日時点)」(窪田)

日本電産(東証1部・6594)

「静音・省エネ・長寿命のブラシレスモーターで世界シェア1位の国際優良企業です。自動車・産業用モーター事業への進出を加速させており、積極的なM&A(企業の合併、買収)を進めています。2期前(2019年3月期)、前期(2020年3月期)と2期連続減益ですが、それは循環的な成長を続けるためのワンフレーズに過ぎず、再び最高益を更新するでしょう。コロナ危機で株価が急落しましたが、安定的な成長株として株価の反転上昇に期待したいところです」(窪田)

リクルートホールディングス(東証1部・6098)

「人材派遣ビジネスが好景気の人手不足で躍進し、コロナ危機直前の2020年2月末には4,615円の上場来高値をつける成長株でした。しかし、コロナ危機で、主力の人材派遣業やネット旅行サイト『じゃらん』の先行きが不透明になったことで、投資家の熱狂が一気に冷め、株価も急落しました。ただし、ITを駆使した各種ビジネスには今後も成長が期待でき、コロナで売られた今は、投資の好機と思います」(窪田)