成長期待株は?

パーク24(東証1部・4666)

「『時間貸し駐車場(Times)』および『カーシェア』で国内トップのパーク24は、シェアリングエコノミー(*)関連の成長株として、高く評価しています。駐車場事業で安定収益を稼ぎつつ、カーシェア事業で成長することが期待されています。ただし、コロナ危機で、駐車場やカーシェアの売り上げが低迷する不安から、パーク24の株価は足元で急落しています。その結果、今期(2020年10月期)の予想配当利回りは、3.5%まで上昇しています(2020年5月22日時点)。コロナ後に、最高益を更新していく力があると考えており、株価が下がっている今、投資の好機と判断しています」(窪田)

*シェアリングエコノミー:乗り物・住居・家具・衣服や各種サービスなどを単独で所有せず、多数の人間が共有(シェア)して利用すること。または利用する仕組み。所有しないでシェアすることが、今後、自動車を含め、あらゆる分野で進むと考えられおり、シェアリングエコノミーは、成長産業と考えられている。

三菱商事(東証1部・8058)

「三菱商事は、2019年3月期に純利益で5,907億円と最高益を更新しましたが、前期(2020年3月期)の純利益は、コロナ危機の影響から、9%減の5,353億円となりました。続く今期(2021年3月期)の純利益は、25%減の4,000億円を会社では計画しています。原油など資源価格が急落した影響から、資源事業の収益が減少します。ただし、非資源事業を強化してきた成果で、コロナ危機下でも、安定的に収益を稼げていると言えます。同社は、今期、増配を計画していて、予想配当利回りは5.6%に達しています(2020年5月22日時点)。コロナ後に再び最高益を更新していく力のある企業と判断しています。ただし、株式市場での評価は高いとは言えません。会社の純資産に対して株価が何倍まで買われているかを示すPBR(株価純資産倍率)は0.7倍と、解散価値と言われる1倍を下回っています。これは資源関連株というイメージがつきまとっている影響と考えています。非資源事業を拡大し、成長していく企業としての価値が評価されていないと思います」(窪田)