パーク24は、株式市場でどう評価されてきたか
パーク24は、かつて株式市場で「成長株」として高く評価されていました。駐車場ビジネスが成長ドライバーでした。ただし、駐車場ビジネスの成長率が低下するにつれて、株価の上値は重くなりました。
近年は、新たに始めたカーシェアが、新たな成長の柱として注目されています。ただし、カーシェア事業は先行投資負担(ステーション整備・車両購入など)が重いので、これまでは利益の伸びが投資家の期待を下回っていました。さらに、新規に始めた海外駐車場事業の赤字が拡大していることが、利益の伸びを抑えています。
足元(2月以降)は、新型コロナウイルス感染防止のため、外出を控える人が増えている影響から、駐車場やカーシェアの利用率が落ち込んでいます。
近年の業績の伸びが鈍いことから、過去4年、株価は低迷してきましたが、さらに足元、コロナ・ショックで株価が急落しています。
私は、パーク24の株価は、売られ過ぎで、良い買い場を迎えていると判断しています。駐車場事業で安定高収益を稼ぎつつ、カーシェア事業で利益を成長させていくポテンシャルを考えると、今の株価(4月8日:1,497円)での投資価値は高いと判断しています。
国内のカーシェア事業は、きわめて順調です。先行投資の成果で、収益拡大が軌道に乗ってきました。拠点数の多さから国内で圧倒的に高い競争力を有します。
今期(2020年10月期)の業績(会社予想)は、コロナ・ショックの影響で下ぶれするリスクが出ていますが、それは、株価急落で織り込み済みと考えています。来期(2021年10月期)以降、再び、成長が高まる局面で、シェアリングエコノミー関連の成長株として、株式市場の評価が高まると予想しています。