過去10年の株価推移:かつて成長株として買われたが過去4年株価は低迷

パーク24の過去10年の株価推移を簡単に説明します。

パーク24 株価推移:2010年1月~2020年4月(8日)

注:楽天証券経済研究所が作成

【1】2010~13年
国内の駐車場事業の拡大で、最高益の更新が続きました。それを好感して株価の上昇が続きました。2009年にカーシェアに参入していましたが、先行投資負担が重く、カーシェアは赤字でした。

【2】2014年
消費税引き上げ(4月)の影響で、2014年10月期が減益となったことを嫌気して、株価が下落。消費税引き上げ後に、時間貸し駐車場の利用が一時的に減少。

【3】2015年
消費増税の影響は一巡。カーシェア事業の利益成長への期待が高まり、株価が大きく上昇。2009年に開始したカーシェア事業は、先行投資負担が重く、赤字が続いてきたが、2014年10月期に営業損益が始めて1,600万円の単年度黒字に転換しました。2015年以降、カーシェア事業の利益拡大が加速する期待が広がりました。

【4】2016~19年
カーシェア事業の利益は拡大しているものの、先行投資負担は重く、利益の伸びは投資家の期待を下回りました。国内の駐車場事業は、利益がまだ伸びていますが、徐々に成長余地は小さくなっています。また、海外駐車場事業で赤字が拡大していることも、嫌気されました。

【5】2020年
コロナ・ショックで株価急落。新型コロナの感染拡大で外出を控える人が増えたため、2月以降、駐車場の利用率が低迷していることが嫌気されました。

パーク24:過去10年の業績推移:2009年10月期(実績)~2020年10月期(会社予想)

出所:同社決算資料より作成
売上高・営業利益の単位:億円