交通&生活の利便性が高い「目黒区大橋」

 目黒区大橋は、同区の北部に位置する。頭上を首都高速3号線、地下を田園都市線が走る玉川通りに面する交通の要所である。

「大橋」という名前の由来は、江戸時代までさかのぼる。当時、この一帯は上目黒と呼ばれる地域の一部だった。付近を流れる目黒川は川幅が広く、大きくしっかりとした橋を架ける必要があったという。そこで文化年間(19世紀初頭)ごろ、上目黒村の中村勘右衛門により、長さ7間×幅9尺、おおよそ13mという当時としては巨大な橋が架けられた。現在、国道246号線が目黒川をまたぐ際の橋が、当時の大橋部分だという。

 創架当初から近隣では「大橋」と呼ばれていたが、正式に命名されたのは昭和44年。新町割案をめぐり住民投票が行われ、「青葉台四丁目・六丁目」「南駒場」をおさえ、「大橋」が選ばれた。

 最寄り駅は東急電鉄田園都市線「池尻大橋」駅で、2019年10月現在、急行は停まらないが、「渋谷」まで1駅3分。「二子玉川」駅のほか、小田急線「祖師谷大蔵「成城学園前」、京王線「調布」駅などに向かうバス便も豊富で、交通至便なエリアである。

 周辺は住宅街だが、地域のシンボルである大橋ジャンクションと一体となって整備差された高層マンション「クロスエアタワー」「プリズムタワー」には、図書館や区役所の出張所などの公共施設や、スーパーなどが入居。また玉川通りを挟んだ東山地区には、生鮮食品店や飲食店、金融機関などが点在する池尻大橋商店会があり、最寄り品はひと通り揃う。

 目黒区大橋は、交通、生活、どちらの利便性も高く、賃貸ニーズも高いエリアだと推測される。

大橋ジャンクション
大橋付近は教育施設が点在する。写真は東邦大学医療センター大橋病院