業績から割安・割高を判断

 ここで重要になるのが「何をもって安い、高いを判断するか」ですが、私は、一つの基準として、「業績から見た時に割安か、割高か」で判断しています。

 運用イメージは次のようになります。

 

 

 ここで、日経平均株価と、日経平均を構成する銘柄の業績動向(予想EPS[1株あたり利益])の推移を見てみましょう。

日経平均株価と予想EPSの推移(2013年1月1日~2020年3月19日)

出所:マネーブレインが独自分析により作成

 このグラフにおける重要なポイントは、日経平均株価は中長期では企業業績に連動しているという点です。

 過去においては、2018年の年末にかけて米中貿易問題で大きく下落、さらにさかのぼると、2017年には北朝鮮ミサイル問題、2016年にはイギリスがEU(欧州連合)からの離脱を決定と、さまざまな出来事で株価が大きく動く局面がありました。しかし結局、日経平均株価は企業業績に連動していることが見て取れます。

 ということは今後においても、新型コロナウイルスの拡大・収束のいかん、米大統領選挙の結果に関わらず、日経平均株価は中長期では企業業績に連動するということになります。

 つまり今後の日経平均株価は、将来の企業業績が鍵を握っています。そこで、将来の企業業績から見た時に今の日経平均が割安か、割高かを判断していきます。

※詳しくは、2019年12月26日の記事「2万4,000円台到達の日経平均、まだ上がる?もう天井?業績から判断するポイント」をご参照ください。

 そして、その割安、割高の判断を基に、買いポジション、売りポジションの投資比率を決めていきます。