※この記事は、2022年5月に最新情報を更新しました。

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インフレリスクも考慮に入れ運用先を考える

 iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で運用をはじめるときは、「元本確保型」と「元本変動型」の二つのカテゴリーから商品を選んで組み合わせることになります。

 元本確保型商品とは、あらかじめ決められた金利で運用され、満期時に元本と利息が確保される安全性の高い商品を指します。具体的には、定期預金や保険商品です。これに対し、元本変動型商品とは、運用状況に応じて元本の変動がある商品を指します。

 現状、日本の確定拠出年金制度では現物株式を運用先として指定することができないため、元本変動型の商品というと事実上、投資信託になります。

 安全性を最重視する場合は、月々の掛金の運用先として、元本確保型商品を100%の割合で指定することも可能です。しかし、昨今の低金利環境を考慮すると、元本確保型商品だけでは、口座管理手数料相当分を賄えるほどの利息収入を確保できません。

 元本確保型100%でも節税メリットは享受できますが、世界的なインフレリスクも考慮すると、一部を元本変動型の投資信託に振り分け、時間をかけてでも着実にリターンを積み上げていくことをお勧めします。