※この記事は、2022年5月に最新情報を更新しました。
iDeCoの関連記事はこちら
・節税効果がすごい!「iDeCo(イデコ)」の仕組み。メリット、デメリットは?2022年5月版
・30年で14万円の差!?iDeCoのコストは金融機関によって違う!2022年5月版
・定期預金でも節税できる!iDeCoで何を選べばいいの? 【基礎編】2022年5月版
インフレリスクも考慮に入れ運用先を考える
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で運用をはじめるときは、「元本確保型」と「元本変動型」の二つのカテゴリーから商品を選んで組み合わせることになります。
元本確保型商品とは、あらかじめ決められた金利で運用され、満期時に元本と利息が確保される安全性の高い商品を指します。具体的には、定期預金や保険商品です。これに対し、元本変動型商品とは、運用状況に応じて元本の変動がある商品を指します。
現状、日本の確定拠出年金制度では現物株式を運用先として指定することができないため、元本変動型の商品というと事実上、投資信託になります。
安全性を最重視する場合は、月々の掛金の運用先として、元本確保型商品を100%の割合で指定することも可能です。しかし、昨今の低金利環境を考慮すると、元本確保型商品だけでは、口座管理手数料相当分を賄えるほどの利息収入を確保できません。
元本確保型100%でも節税メリットは享受できますが、世界的なインフレリスクも考慮すると、一部を元本変動型の投資信託に振り分け、時間をかけてでも着実にリターンを積み上げていくことをお勧めします。
まずはインデックス型かバランス型、慣れてきたらアクティブ型も
では、ここからは投資信託についてもう少し詳しく見ていきましょう。
iDeCoで運用先として選択できる投資信託のラインアップは、運営管理機関によって大きく異なります。投資初心者の中には、どのように商品を選んで、組み合わせればよいのか、イメージがわかない方も多いと思います。そこで、iDeCoの商品選択は、「迷ったら、まずはインデックス型」と覚えておけば問題ありません。
インデックス型とは、ベンチマーク(運用の良しあしを測る基準)として掲げられた指数に連動した運用成果を目指す投資信託です。ベンチマークの例としては、ニュースでもおなじみの日経平均株価(日経225)やダウ工業株30種平均(NYダウ)のほか、世界各国の株式・債券全体の動きを捉えたものもあります。
レストランで例えるなら、インデックス型の投資信託は、どの店舗でも同じ価格で均一の味を提供するチェーン店のようなもの。マニュアルに沿った運用を行うことで、コストが抑えられるという利点があります。
これに対し、ベンチマークの指数を上回るリターンを追求したり、市場平均よりもリスクを抑えて運用したりするのがアクティブ型と呼ばれる投資信託です。
同じようにレストランで例えるなら、シェフが腕を振るうこだわりのビストロといったところでしょう。相場環境に応じてファンドマネジャーが独自の投資判断を下すなど、インデックス型よりも柔軟な運用ができる点に特徴があります。
また、複数本の投資信託を組み合わせて保有するのがわずらわしいと感じる方には、バランス型という選択肢もあります。バランス型は、株式、債券、不動産(リート)など、複数の資産を組み入れて運用を行う「オールインワン」タイプのファンドです。銘柄分散だけでなく、資産分散もできるというのがバランス型を活用する利点です。
コストを抑えながら自分で考えてバランスよく運用したいならインデックス型。株なのか債券なのか不動産なのか、日本なのか米国なのかなど、明確に投資したい対象があって、より高いリターンを追求したいなら、アクティブ型を。なかなか選べないという人であれば、オールインワンタイプのバランス型を選択するという手もあります。
iDeCoは、いつでも保有商品の入れ替え(これを「スイッチング」と呼びます)や、各商品の配分変更ができるので、インデックス型やバランス型で投資信託そのものに慣れてから、アクティブ型にチャレンジしてみるというのもよいでしょう。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。