FRBが利下げを発表

 FRB(米連邦準備制度理事会)が3月18日(水)に予定されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)を急遽繰り上げ、日曜日の夕方に1%の利下げを発表しました。新しいFF(フェデラルファンズ)レートは0%から0.25%です。

 同時にFRBは米国財務省証券5,000億ドル、住宅抵当証券2,000億ドル、合計7,000億ドルを市場から購入する量的緩和政策を発表しました。

 今回のようにFRBが日曜日の夕方に政策変更を発表するのはとても異例です。FRBがいま動く決断をした理由は、先週、米国債が円滑にトレードできない局面があったからです。

 米国財務省証券(=米国債)の市場は多くの金融商品のレファレンスを提供する金融システムの礎であり、それが機能不全に陥ることは、まずいのです。

 FRBはディスカウントレートも1.50%利下げし、0.25%としました。そして金融機関に「積極的に利用して!」とアピールしました。