トランプ大統領、米国行政・立法府の対応は?
CDC(米国疾病予防管理センター)は一度に患者が病院に殺到しないよう、伝染病拡散の速度を抑えるキャンペーンを展開。たくさんの人が集うイベントの中止を訴えています。
そして、トランプ米大統領は先週、非常事態を宣言しました。これは国民を怖がらせるためにやっているのではありません。むしろ非常事態宣言をすることで500億ドルの緊急予算を使えるようにするための行政手続きによる発表です。
トランプ大統領は、(1)新型コロナウイルスのテストを増やす、(2)スチューデント・ローンの毎月の返済を一時猶予、(3)米国政府が戦略備蓄として原油を購入することで価格を支えるなどの措置を発表しました。
一方、立法府に目を移せば、ナンシー・ペロシ下院議長は財政出動のための法案策定に着手。スティーブン・ムニューシン財務長官と連絡を取り合い、整合性のある法案を目指しています。同法案は早ければ、今週中にも上院の投票に付される見通しです。
世界各国の対応
英国の中央銀行であるBOE(イングランド銀行)は、先週0.50%の利下げを発表し、政策金利を0.25%としました。
ドイツはKfW(復興金融公庫)を通じ、企業に無制限の特別融資を実行すると発表。これは売上高の急減で資金繰りに困る企業を救済するための措置で、ドイツとしてはかなり思い切った政策です。