押し目買いや底値買いも「順張り」を心がけよう

 もちろん、株式投資は安く買って高く売るのがセオリーです。しかし、いくら底値買いや押し目買いを狙うとしても、株価の下落途中で買うのは危険です。どこまで下がるのか、誰にも分からないからです。

 したがって、例えば底値買いであれば、大きな下落の後で長い下ヒゲをつけた直後や、下落後5%程度上昇したところで買い、底割れすれば損切りするようにします。押し目買いであれば、押し目形成中は手を出さず、押し目底と思われる安値から3~5%程度反発したところで買い、押し目底と思われる安値を割り込んだら損切りするようにします。底値買いや押し目買いであっても、あくまでも「順張り」を心がけるようにすべきです。

「順張り」の場合も買いタイミングには注意

 もちろん順張りで買った場合も、株価が安値から5倍、10倍に上昇した後の天井近辺や、急上昇後の長い上ヒゲ出現直後など、買い時としてふさわしくないタイミングで買えば、適切に損切りをしないと大失敗する可能性は同様にあります。

 少なくとも株価の下落途中では買わない、株価が上昇トレンドの途中でも大きく上昇してしまったものは買わない、天井形成が疑われる株価チャートが出現したら買わない、もしこれらの状況で買うとしても損切りをしっかりと実行する。これらを十分に注意して、大失敗の可能性を大きく軽減するようにしてください。