今回の総会を機に、OPEC復権が実現し、原油相場は上値を伸ばすか
この合意内容が本当に順守されれば、減産に参加する国一つ一つが産油国としてのプライドを取り戻し、OPECプラスという組織が市場から満場一致の信任を取り戻すきっかけになるかもしれません。
自らに、厳しい任務を課し、それに立ち向かおうとしているOPECプラスの動向を、引き続き注意深く、見守っていきたいと思います。
すでに複数の海外主要メディアが公表していますが、今週から来週にかけて、EIA、OPEC、IEA(国際エネルギー機関)などが5月の各国の原油生産量のデータを公表します。
それ以降の月については、月末から翌月初めのタイミングで翌月2週目から3週目にかけて、専門機関が公表します。
OPECが厳しい合意内容を完全に順守し続け、やがて市場がOPECの復権を認めれば、“スイングプロデューサー”と呼ばれたかつてのように、OPECは生産量を意のままに変化させ、原油価格を産油国にとって好ましい状態(原油高)に、導いているかもしれません。
図:WTI原油先物(中心限月 月足 終値) 単位:ドル/バレル
[参考]具体的な原油関連の投資商品
種類 | コード/ ティッカー |
銘柄 |
---|---|---|
国内ETF/ ETN |
1671 | WTI原油価格連動型上場投信(東証) |
1690 | WTI原油上場投資信託 (東証) | |
1699 | NF原油インデックス連動型上場(東証) | |
2038 | NEXT NOTES 日経TOCOM原油ブル | |
2039 | NEXT NOTES 日経TOCOM原油ベア | |
投資信託 | UBS原油先物ファンド | |
外国株 | XOM | エクソンモービル |
CVX | シェブロン | |
TOT | トタル | |
COP | コノコフィリップス | |
BP | BP |