株式市場が大統領選の結果を予見?
普通、経済が良いときは現職大統領が有利。その意味では順当に行けば、サンダース候補には勝ち目はない気がします。
しかし、ここへきてちょっと状況が変わってきました。それと言うのも2月に株式市場が崩れたからです。
米国では「1~2月に株式市場が崩れたら、それは現職大統領が敗北する予兆だ」と信じられています。それを示したのが下のチャートです。
大統領選挙年のS&P500種株価指数の推移(1944~2016年)
グレーの線に注目していただきたいのですが、1~2月に相場が安いときは、現職大統領が敗北するケースが多かったのです。
経済がうまくいっていないとき、有権者はその責任を大統領に求める傾向があります。だから現職大統領が選挙に勝つためには株高を維持するということが大事になってくるわけです。
しかし今回の場合、2月にマーケットが崩れたのは中国の武漢から発生した新型コロナウイルスが原因であり、共和党の政策の失敗が原因というのとは明らかに違います。