悪影響を受けにくいサブセクター「介護関連銘柄」

 これまで新型肺炎の影響を受けにくい銘柄として、建設、医薬品、食品、不動産、通信の主力株と金ETF(上場投資信託)などを取り上げてきました。そして、この問題が長期化すればするほど「関連が小さいセクター」の選別は細分化する可能性があるとみています。

 例えば、建設株でもより公共投資比率の高い企業、医薬品株であればウイルス検査薬に関わる企業、食品株であれば中国に工場を持っていない企業という具合です。「サブセクター」の位置づけにあるものです。

「介護関連銘柄」もそれに該当すると思われます。今回の問題が追い風になるわけではないものの、悪影響を受けにくいサブセクターとして浮上してくる可能性があるかもしれません。

 高齢化が進む中、早くから成長業態として期待を集めましたが、株価の動きは総じて期待を裏切る格好となった銘柄が多いサブセクターです。その分「10万円株」が多くなっています。