資産形成の加速に役立つ一方でリスクも高い信用取引。今回はワンポイント形式で、失敗しないためにはどうすればよいかをお話していきます。

「追証」になるようなやり方は×

 信用取引で失敗しないためには、
・レバレッジをかけ過ぎない
損切りを適切なタイミングで行う
同一の銘柄に資金を集中させ過ぎない
という3つのことが重要です。

参考:怖い?でも気になる!信用取引をはじめてみよう!
   絶対に避けたい信用取引で失敗する2つの共通点

 信用取引では、これ以外にも失敗しないために気を付けるべき点があります。
 第一に、「追証」になるようなやり方をしていては危険です。

※追証とは、「追加証拠金」の略で「おいしょう」と呼ぶ。信用取引で買った、もしくは空売りした株の含み損の額が大きくなると、証券会社に預けた証拠金だけでは足りなくなり、証券会社に追加で証拠金を差し入れる必要がある。

 この追証が生じるのは、簡単に言えば含み損がたまっているのに損切りせずに我慢しているケースです。

 もし追加で差し入れる証拠金がなければ強制決済で多額の損失が確定。さらに証拠金を追加で差し入れても、さらに株価が下がれば損失がどんどん膨らんでいってしまいます。

 つまり、追証が生じるような事態になる前に、速やかに損切りして損失拡大を未然に防ぐことが重要です。