4:運用状況は開示され、所定の手数料以外はかからず、騰落はすべて自分のものとなる

 投資信託運用会社が取るのはあらかじめ定めた運用コストだけです。それ以外の費用を理由なく取ることはありません。つまり、「20%利益が出たので、顧客には10%だけ渡しておけば喜ぶだろう」というようなことを運用会社はできないのです。そのトレードオフとして、値上がり時も値下がり時も全ての騰落が、自分の資産の増減となります。

5:定額の定期購入ができる

 定額の定期購入が簡単であるのも投資信託の便利なところです。株やETF(上場投資信託)は1口あたりの購入費用は日々変動するため、毎月1万円ずつ投資したいというような希望には応じにくい仕組みでした。投資信託は貯蓄と同じ感覚で「毎月いくら」という購入ができ、それを「○日に行う」というように自動化することができます。

6:元本以上の損失はない

 また投資の元本以上を損なう可能性がないことも触れておきます。現実には元本が全損する投資信託はほとんどあり得ませんが、投資額以上の無限の責任は負わないことで、個人でも投資をしやすい仕組みなのです。