自動化により投資の手間暇を軽減し、かつ運用効率はよくなる

「負担は軽くなり、効率は良くなる」ことがライフハックの基本です。エクセルで「1、2、3……」と手入力をするのと、オートフィル機能を使うのは同じ結果を省力化できる分、オートフィルのほうが優れています。そこで「1、2、3と数字を手入力しないと心がこもっていない」と言う人はいません。

 マネーハックの視点でも「省力化」と「効率化」が重要ですが、投資信託は正にこれに合致しています。特に投資においては負担、労力をいかに軽減させるかが大事です。仕事やプライベートを犠牲にして、投資を行う必要はないのですが、投資信託なら運用の子細は運用会社にお任せできます。

 毎月の購入も自動化できます。積み立て投資信託の設定をすれば、毎回「証券会社にログインして注文を行う」という手間をかけずに済みます。

 また、投資信託は銘柄を分散したり、投資対象を分散したりすることも容易なので、「世界中の株をまんべんなく買っておけ、月2,000円でな」というような無茶も成り立ちます。分散投資はリスクを抑える選択肢です。

 積み立て投資を20年、国内外の市場に行えば私たちは労せずしてプラスリターンで終着させることができ、かつ過去の実績ベースでいえば、「そのリターンは年4%以上になる可能性がほとんどである」ことは金融庁のつみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)資料にもあります。つまり積み立て投資信託をNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で継続するだけでリターンも得られるということです。

 投資というと、真剣に相場と向き合わなければいけないイメージがありますが、「自動化」して「ほったらかし」してかつ「パフォーマンスは上々」となるなら、これこそ正にマネーハックでしょう。面倒くさがりの人にとっては、これこそ最高の資産形成手段です。

 実は私自身がサボり体質です。そんな私がいろんな投資アプローチを検討したうえに、一番ラク(はっきり言えば「手抜き」)をしつつ、運用成果はおいしいところを取れる(手抜きに見合う利回りを確保する)方法を考えついた結論が「投資信託の積み立て」です。

 同じ面倒くさがりの人はぜひこのマネーハックを活用していただければと思います。