投資信託はマネーハックの最たるものの一つ

 本コラムを読む人にとって、投資信託についてゼロから説明する必要はあまりないかもしれません。しかし、投資信託の特徴の多くはマネーハック的だと思うのでその視点から改めて商品の特徴を見てみましょう。

投資信託マネーハック6

1:少額から分散投資できる

 もともと投資信託は少額投資を行う手段でしたが、かつては1万円程度を最低単価としていました。今では100円からの積立投資もできます。商品によっては端数については1円単位で指定することも可能です(企業型DC[確定拠出年金]では掛金の配分割合をパーセントで指定できる)。金額が小さくてもいいということは、個人にとっては無理なく投資にエントリーする最高の条件です。

2:あらかじめ投資方針や投資対象、手数料を知ることができる

 投資信託は目論見書、あるいは投資信託会社、販売金融機関のウェブサイトにアクセスすることで、投資の方針や投資対象、かかる手数料について、あらかじめ全て確認することができます。投資の条件を確認できることがむしろ投資信託の前提であり、透明性につながっています。

3:購入と売却以外の詳細の運用を、アウトソースできる

 投資信託の運用方針と投資対象、そして手数料の条件に納得できれば、投資信託を買うだけで運用が行えます。TOPIX(東証株価指数)の銘柄数が2,000社以上あったとしても、その全てを知る必要はありません。TOPIXに連動するインデックス・ファンドを買うだけで2,000社に投資をすることになりますし、新規上場銘柄があればその株も追加購入したことになります。これほどの省力化はありません。