NISAで:アプライド・マテリアルズ
アプライド・マテリアルズ(AMAT)は半導体製造装置の大手です。
同社は半導体製造の、いわゆる前工程で幅広い製品ポートフォリオを持っています。
代表的な製品としては薄膜単結晶成長技術(エピタキシー法)の分野で結晶基板層の生成、もしくは電導率改善のため下層の機械的属性を変更するために使われる「センチュラRP Epi」、イオン注入(ドーピング)の分野で「ビスタシステム」、酸化工程(オクシダイゼーション)の分野では汚染防止・短絡防止のためにウェーハ上に薄膜を作る「ヴァンテージ、ラディアンス、センチュラ」を持っています。
さらに高速熱処理(RTP)の「ヴァンテージ」、物理気相成長(PVD)の分野ではチェンバー内を真空にし、高エネルギー原子を衝突させウェーハ表面に付着させる 「エンデュラ」、化学気相成長(CVD)分野ではガスにした物質をウェーハ上に堆積させ薄膜を形成させる「エンデュラ、センチュラ、プロデューサー」を展開しています。
加えて化学機械研磨(CMP)ではウェーハ表面の平坦化仕上げを行う「リフレクション」、計測検査装置(メトロジー・インスペクション)分野では「SEMヴィジョン、PROヴィジョン、Uヴィジョン、エリア4マスク・インスペクション」、蝕刻加工(エッチング装置)分野ではウェーハ表面から選択した領域のみ除去し他の材料を成膜する「セントリス」などの機器を販売しています。
同社は最近、アプライド・グローバル・サービス(AGS)と呼ばれるサービス事業に力を入れています。AGSではサブスクリプション課金を行っており、年率+15%で成長しています。
また、インテグレーテッド・マテリアルズ・ソリューションズ(IMS)という売り方を提唱しています。従来の縦割りの専門性を打破し、新しい、総合的なツールの使い方を提案してゆきます。
さらに、中国本土の企業とも商売しています。中国本土からの引き合いは堅調です。いまのところホッケー・スティック型の需要の急増は見られてないものの、今後も需要拡大が期待できます。
第4四半期(10月期)決算はEPSが予想76セントに対し80セント、売上高が予想36.8億ドルに対し37.5億ドル、売上高成長率は前年同期比▲0.1%でした。
第1四半期のEPSは予想75セントに対し新ガイダンス87~95セントが、売上高予想37.1億ドルに対し新ガイダンス39.5億~42.5億ドルが提示されました。