一般NISAとつみたてNISAには、それぞれ合った投資姿勢がある

 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)とは、日本政府が国民の投資を奨励するために設けた税金面で有利な投資口座を指します。一般NISAつみたてNISAの2種類があります。

 一般NISAは年間投資上限額が120万円と大きいので、ガッツリ投資したい人に向いています。

 つみたてNISAは、どちらかといえば投資初心者の方が、じっくり腰を据えて、長期で資産を形成してゆくことを助けるために考案された制度です。だから1年間で投資できる上限は40万円と比較的少額です。

 また、つみたてNISAの場合、投資対象商品は国が定めた極めて厳格な基準を満たしている、ほんのひとにぎりの投資信託だけに限られています。「厳選されている」と言い直しても良いでしょう。

 これは投資初心者の方にはありがたいことです。ですからコツコツと将来のために貯蓄してゆきたい人は投資対象の投資信託を決めたら、後でそれをフラフラと変更せず、ずっと積み上げてゆくことに専心すべきです。

一般NISAはイメージ通りのポートフォリオを組みやすい

 さて、一般NISAですが、こちらの方は最長5年までと投資期間が比較的短い半面、国内株式、海外株式、投資信託など幅広い投資商品を選ぶことができます。バラエティーに富んだ商品の中から選ぶことができるということは、自分のイメージ通りのポートフォリオを組みやすいことを意味します。

 非課税期間は投資した年から起算して最長5年間です。

 なお、一般NISAは2014年から制度がスタートしており、既に5年を経過した投資分に関しては翌年設定される非課税枠に移管できます。