注目銘柄1:ロッキード・マーチン

 ロッキード・マーチン(LMT)はF-35戦闘機、人工衛星、PAC-3地対空ミサイル、THAAD終末高高度防衛ミサイル、ブラックホーク中型多目的軍用ヘリコプターなどのメーカーです。

 売上高の約4割を軍用機、24%がヘリコプター作戦システム、18%が宇宙システム、17%がミサイルで占めています。総売上高に占める米国政府の割合は約7割です。

 第3四半期決算はEPS(1株当たり当期純利益)が予想5.06ドルに対し5.66ドル、売上高が予想148.7億ドルに対し151.7億ドル、売上高成長率は前年同期比+6.0%でした。

部門別売上高ならびに前年同期比

部門  売上高 前年同期比
航空 61.78億ドル +10%
ミサイル 26億ドル +14%
ヘリコプター 37.1億ドル ▲4%
宇宙 26.8億ドル +5%

 受注残は1,374億ドル、前年同期は1,305億ドルでした。

 2019年のEPSは予想21.23ドルに対し新ガイダンス21.55ドルが、売上高は予想591.4億ドルに対し新ガイダンス591億ドルが提示されました。

 2020年の売上高は予想627.2億ドルに対し新ガイダンス620億ドルが提示されました。

 同社の決算から読み取れることは、ユナイテッド・テクノロジーズから買収したヘリコプター部門のシコルスキーがようやく業績の回復をみている点です。

 また決算カンファレンスコールでは、今後ミサイル部門のマージンが若干下がるだろうという説明がありました。これは新型の超音速巡航ミサイルの開発費用が嵩(かさ)むためです。