株価が上昇する理由は端的に言ってしまえば業績、つまり利益が伸びているかどうかです。業績が順調に進んでいるかが分かる「業績進捗率」で確認しましょう。
多くの企業は期初に、その一年間を通した会社計画、予想される期末の業績数値“一年間の売上高や営業利益の見込み”を公開します。その後に企業は3カ月ごとに四半期決算を出します。
業績進捗率とは、その期中で発表される四半期決算の際に、当初出した通期の会社計画に対して、その時点でどれだけの達成割合に届いているかを測るものです。つまり、企業の事業が順調に進んでいるかが分かります。
早い段階で業績進捗率が高いと、いわゆる業績の上方修正が発表されます。
上方修正とは、思った以上に事業が好調で、当初予定していた計画値よりもさらに高い売上や営業利益などが期待されるため、会社計画を引き上げますという発表
業績に基づいて株価は動く要素が強いため、上方修正の発表があれば、株価は大きく上がりやすくなります。そのため、個人投資家の中には、今後の値上がりを期待して業績進捗率の高い銘柄に狙いを絞る人もいます。