「おひとりさま」の最大のリスクは「老後資金」

 独身人生を歩むことはそれほど珍しいことではなくなりました。それは人生の一つの選択であって、職場での評価に影響するわけでもないし、地域で後ろ指を指されることもありません(そういう会社や地域もまだ少し残っているようですが、気にしないことです)。

 離婚も珍しいことではなく、結婚しても独身に戻ることもあります。これもまた、相性の悪いパートナーと無理をして一緒に過ごすのなら、そんなものはさっさと見切りをつけて、一人で働いて一人分を養えばいいのです。

 データを見ると、2015年国勢調査では生涯未婚率(50歳時点での未婚割合)が男性23.4%、女性14.1%となっており、2035年の予測では男性29.0%、女性19.2%と見込まれています。

 自分の人生を自分で切り盛りできれば、誰にも文句を言われず、その生き方をエンジョイできる「おひとりさま」ですが、大きな弱みが一つあります。それは「老後」です。

 今回は、「おひとりさまの老後資産形成」について考えてみます。