売り時を失敗しないためには

 売り時を失敗しないためにはどういったことが重要でしょうか?
 一番大切なことは、値下がりしても動揺してすぐに売ってしまわないということです。

値下がりしてもすぐに売るべきではない

 投資信託の価格は株価と同様に常に変動します。
 場合によっては大きく下落することもあります。

 そういった場合にうろたえてしまい、焦って売ってしまう人が大勢いますが、値下がりしたからといってすぐに売るべきではありません。

 そもそも投資信託は、分散効果が高いので長期投資でこそ真価を発揮する投資商品です。
 値下がりしたからといって、長期的な成長見通しに変更がないのであれば、売るべきではありません。

 投資信託での投資は5年後、10年後をイメージして投資を続けることが重要です。
 短期的な動きにうろたえないようにしましょう。

基準価額を見極め、判断することが大事

 基準価額とは投資信託の値段のことです。

 通常、1万口当たりの金額で表示されることが多く、投資信託の設定時は1口=1円ですので、スタート時点の基準価額は1円×1万口=1万円となります。

 ですので、1万円を基準に考えれば投資信託がスタート時点から値上がりしているのか値下がりしているのかが分かります。

 基準価額が2万円の投資信託は、スタート時点から価格が2倍になっていますし、基準価額が5,000円の投資信託は価格が半分になっています。

 基準価額が長期的に上昇しているのかをしっかりと確認するようにしましょう。

 また、基準価額は投資信託がいつ設定されたのかで大きく変わります。
 同じ株式に投資を行う投資信託であっても、株価が上昇する時に設定されたのか、株価が下落する時に設定されたのかで基準価額は全く異なるのです。

 ですが、投資対象が同じであれば基準価額が大きく違っても投資する中身は同じです。
 そういった場合は信託報酬などのコストを確認し、基準価額が低くとも低コストの投資信託を選ぶようにしましょう。

 基準価額を確認することは利益が長期的に出ているのか確認するために重要ですが、重要なのは投資の中身ですので、基準価額に固執し過ぎないことも大切です。

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(森田賢一)

※この記事は2019年8月31日にマネラボサイトで公開されたものです。

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