目標を達成した時
目標を達成した時も売り時となります。投資の出口ですね。
投資の目的は資産形成ですので、目標とする資産額に到達すればリスクのある投資を続ける必要もありません。
投資の目標は人それぞれです。
目標が退職するまでに老後資金1,000万円を確保するということであれば、1,000万円という目標を達成した時は売り時となります。
保有を続けることで投資信託の価格が下落してしまい、せっかく達成した目標額を下回ってしまうということもありますので、利益が出ていても売り時についてしっかりと考えましょう。
NISA非課税期間終了時
NISAは運用で得た利益が全て非課税になる税制上大変有利な制度です。
ですが、NISAにより非課税で運用できる期間は最大5年間(つみたてNISAは20年間)となっています。
よって、5年間の非課税期間が終了するタイミングで売却するのか、ロールオーバーするのか、課税口座に移管するのか、いずれかを選択することになります。
売却する場合
NISA口座は全ての利益が非課税ですので、税金は一切徴収されません。
ロールオーバーする場合
ロールオーバーとは、非課税期間が終了する投資分を翌年のNISA枠に移し替えることです。
例えば2015年にNISA口座で投資をした分の非課税期間は2019年で終了となりますが、ロールオーバーにより2020年のNISA枠に移すことで、更に5年間非課税運用ができます。
ロールオーバーは取得価額をベースに行いますので、保有株式が値上がりしており時価評価額が120万円を超えていても全額ロールオーバーすることが可能です。
ただしこの場合、2020年はロールオーバーでNISA枠を使ってしまっているため、新規の買付可能額はゼロとなります。
ロールオーバーする場合は、事前に非課税口座内上場株式等移管依頼書を証券会社に提出する必要がありますので注意しましょう。
課税口座へ移管する場合
非課税運用期間終了までに、売却やロールオーバーをしなかった場合は、自動的に課税口座へ移管されます。
課税口座へ移管された場合、取得価額はNISA口座で購入した時点の価格ではなく、課税口座へ移管された際の時価が取得価格となりますので注意してください。
例えば、NISA口座にて100万円で購入した株が非課税運用期間中に値下がりし、時価80万円で課税口座へ移管したとします。
その後株価が戻り100万円になったので売却した場合、実際には購入価格100万円、売却価格100万円ですので利益は0円です。
ですが、取得価格は課税口座に移管した際の80万円として計算されてしまいますので、100万円―80万円=20万円に対して税金が発生してしまいます。