信用取引でこれだけは注意すべき点とは?

 このように、信用取引でレバレッジをかけた取引をすると、うまく行った場合は大きな利益を得られますが、想定と逆方向に株価が動いた場合、大きな損失を被ることになります。場合によっては投資資金の全額、最悪の場合はそれでもカバーできず、証券会社に対して借金が残ることもあります。

 こうならないようにするためには、「レバレッジをかけすぎないこと」「損切りをしっかりと実行すること」の2点が重要です。

 レバレッジをかけすぎなければ、もし株価が下がったとしてもダメージは小さくなります。また、上のケースでは30%の株価下落で投資資金がゼロになってしまいましたが、10%の株価下落で損切りをしていたら、投資資金の目減りは33%にとどまります。

 最悪の事態を避けるためには適切なタイミングでの損切りが絶対に必要になります。「私は損切りに自信がない…」という方は、信用取引は控えた方がよいでしょう。

 信用取引については、別の回で詳細をお伝えします。