ドル/円をかく乱する次の要因は?

 ドル/円は、このまま108円台でこう着状態になるのかといえば、そうでもなさそうです。10月末までに重要なイベントが控えていることから、まだまだ一波乱も二波乱もありそうです。

 10月31日のEU離脱期限を控え、この数週間で10円近くポンド/円が円安になったことを思うと、ドル/円のかく乱要因としては、ポンドやポンド/円の動きはかなり織り込まれたのではないかと思われます。

 また、米中通商協議については、11月16~17日にチリで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、中国の習近平国家主席と会談するまで、米中の貿易合意が署名されることはおそらくないと、トランプ米大統領が語っていることから、それまでかく乱要因になるかもしれませんが、大きな方向付けとなる要因にはならないと思われます。

 従って、これらの政治イベントよりも10月最後の1週間に集中している金融政策や経済動向のイベントに焦点が移りそうです。下記がその重要イベントの日程です。