先週の結果

先週は、米株高、円安を受け買い戻しで一気に年初来高値を更新

 先週の連休明け、15~16日は2日間とも大幅上昇となって、16日は+265円の2万2,472円と年初来高値を更新しました。その後は2万2,500円を挟んだもみ合いとなり、週末はザラ場で2万2,649円と高値更新をした後、終値は+40円の2万2,492円で引けました。

  上昇の要因は、買い戻しが主体で年初来高値を突破し、これを受けてさらに買い戻しが膨らんだこと。ジワリジワリと高値更新が続いています。出来高の低水準を見ても分かるように、現状は新規の資金が入っている状況ではなく、225採用銘柄主導の上昇となっています。

10月15日(火):前日のNYダウは小幅安でしたが、前週末の米株高、円安を受けて+264円の2万2,063円で寄り付き、後場には一時+420円まで上昇。終値では+408円の2万2,207円と大幅3日続伸し、半年ぶりの高値水準となりました。

16日(水):前日の米国市場は7~9月期の決算発表が好調で米株が主要3指標とも大幅反発。為替は1ドル=108円台後半となってきたことで、日経平均は+272円の2万2,479円で寄り付き、前場早々に+408円の2万2,615円まで上昇。4月24日の年初来高値2万2,362円を一気に突破し、後場には上海株が軟調となったことで上げ幅を縮めましたが、終値でも+265円の2万2,472円と年初来高値更新となりました。市場では、海外勢の買い戻しが主体であり、ここまで持ち上げると、さらに買い戻しを誘う可能性があるというコメントが出ていました。

 17日(木):16日の米株式も一服となったことで、日経平均も一服。▲21円の2万2,451円と小幅安で寄り付いた後、約100円幅の狭い範囲のもみ合いとなり、終値は▲21円の2万2,451円と5日ぶりの小反落となりました。 

18日(金):前日の米国市場は、好決算や英国の合意なき離脱の回避期待から、主要3指標そろって反発。これを受けて日経平均は+76円の2万2,528円で寄り付くと、前場後半に中国の7~9月期GDP(国内総生産)の悪化懸念があったわりには、6%を割らない好結果となったことで、一時+197円の2万2,649円まで上昇。しかし、後場は上げ幅を縮小して+40円の2万2,492円とザラ場、終値ともに再び年初来高値を更新しました。

 日本市場の引け後の米国市場では、2銘柄の悪材料でNYダウが▲255ドルの急落となりました。好決算は続いていたものの、ボーイング社が米連邦航空局に虚偽の報告をしたことが発覚。さらにジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がベビーパウダーにアスベストの混入でリコール(自主回収)を発表し、この2銘柄でNYダウを227ドル押し下げました。シカゴの日経先物は+30円の2万2,490円と影響を受けていませんでした。